2011

店創り記録⑤  「ペンキ屋さんありがとう」


今日がペンキ屋さんの最終日。

5日間ずっと来てもらってたので、ちょっと寂しい気持ちに・・・

今日は追加でお願いしてた内装の窓枠やドアなどを仕上げていただきました。

DSCF7160 私が生まれる前から貼られてる魚のシル。
これは、いとこのおばちゃん(父の姉)
が子供の時貼ったもの。
普通剥がすだろうけど、窓に魚が泳いでる、
なんとも愉快な感じが気に入ってるので
意味不明ではありますが、このままに。



DSCF7158 この場所は、光の入り方がきれい。
自然光がキラキラまぶしいです。
このあたりにレジカウンタースペースを
設ける予定。

観葉植物も少し販売できたらなと
考えてます。


無事に全ての塗装行程が終了。

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ペンキ屋さんは、私が何か塗る時の
為に、ペンキを分けて置いていって
くれました。
さらに、刷毛もくれました。


ペンキ屋さんがトラックに荷物を全て積み終わって見送る時、

ドラマチックに雪の演出が!

優しくふわふわ降る雪は、なんだか “祝福の雪” に感じられました。

ずっといい天気が続いてて最後の最後に、花びらのような雪。



良い縁に恵まれ、本当に感謝でした。

何年後かにまたお願いする事になるでしょう。







店創り記録④  「ペンキ屋さんの仕事に密着」


DSCF7143 昨日、今日とペンキ屋さんの塗装作業は続きます。

これは、階段部分の下塗り光景。
この階段、他社での見積もりでは別途5万ほどする。
けど、ここのペンキ屋さんはなんと、
「ついでにやりましょっか?」 
と、快く引き受けてくれたのです!



ペンキの匂いは、すごくキツイ。
私なんか20分くらいで頭いたくなります。
なのにもくもくと作業をする職人さん。
本当にすごいです。
誰にでもできることじゃありません。


看板は、私が手書きで作る予定。
ももの木の看板を塗り替えます。
「あの~、すみませんが、この看板の下塗りお願いできませんか?」
と、頼んでみた。
「いいっすよ~」
と、またまた引き受けてくれた。
ギリギリまで色を悩んでました。
壁と合わせてチョコレート色か、アイボリーか・・・。
私の心はアイボリーに傾いてました。
私はこういう二択の時、自分でくじを作り、左右の手に握りん     
「神様教えて~」 と童心なテンションで引き当てます。

冗談のような本当の話ですが、必ずどちらかの手が暖かくなる気がします。
一回目引くと・・・    アイボリー!

二回目引くと・・・    アイボリー!!

三回目引くと・・・    アイボリー!!!

という結果で迷いなくアイボリーに決定。


DSCF7146 そして、直前にさらに良いこと
思いつきました!

ほんのり桃色よりのアイボリーにしよう。

お兄さんにその事伝えると見事な調合で
私の思い描いてる通りの
淡い淡い桃色アイボリーを作ってくれました。

これぞ神業☆  感激。



DSCF7150
DSCF7147







どんどん店の色が変わって行きます。

私は他も統一したくなり、別途窓枠のシルバーもチョコレートに塗り替える
注文を追加しました。

なので3日間の予定が4日半に。
追加といっても、本当に良心的な値段で応じてくださいました。

さらに
「他、ついでに塗って欲しいとこあったら、どこでも言ってください。」
と、ありがたいお言葉・・・

ああ、このペンキ屋さんに頼んで本当に良かった。

DSCF7155 ドアもいい感じでしょ♪

内装の窓枠もお願いしました。

どんどんお願いが増えて行き、さすがに悪いので
初めの約束より増えすぎなので、お支払いします
って言っても「サービスします!」 と。

ペンキ屋さんもこの店になんか愛着を持ってくれた
ように感じました。


私は、天井掃除終わらせ、       DSCF7154
続きまして換気扇や細部の掃除。

明日、最後のペンキ屋さんの作業終わり。

今週は、什器集めとロールカーテン
取り付けします。

ちなみにこのつなぎ、学生のとき
これ着て油絵描いてました。
(走り屋とかではありません  笑)





店創り記録③ 「ペンキ屋さん 二日目」


今日は快晴。

絶好のペンキ日和です。

今日は、ペンキ屋のお兄さんが2人掛かりでの作業です。

いよいよ色塗りが本格的に開始しました。

他で見積もってもらったペンキ屋は、どこも足場を組まないとできないと
言う中、この創業33年のペンキ屋は、唯一
「組まなくてもなんとかやってみる」 と言ってくれたのでした。
そして見事に本当に足場なしで、梯子のみでやってくれたのです。
すごい!! 
と、職人技に惚れ惚れしました。

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思っていた通りの色に感激。     DSCF7125

イチゴチョコのように

おいしそうな色です♪






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私は引き続き壁磨き。

予定より1日早く終わったので

明日は天井磨きに移ります。


多分、一人だとだらだらやってたけど、お兄さんたちの動きに
いい刺激を受け、てきぱき作業ができます。


天井磨きの後は、床磨き。
これでしんどい作業はおわり、後は作りこんでいくお楽しみな
作業が待ってるのです!



店創り記録②  「ペンキ屋さん来る」


今日から、ペンキ屋さんが塗装に来てくれました。

私は、ペンキ屋さんのツテがなく、ネットで探そうと思いました。
けど、山ほどあるペンキ屋さんから、どうやって選ぼう・・・と、
勘でこれ!って思ったところをクリックしました。

そしたらびっくり!!

創業33年。

出た!33シリーズ!!
これや~。一発目からビンゴ!
一応、相互見積もりとってもらうために、あと3件ほど選びました。

結果、創業33年のとこが、一番良心的で安かったんです☆
(一番高かったとことは20万円ほどの差額でした)

即決定でした(笑)

昨年末に予約して、今日がスタートです。


予算が少ないので、外観のピンクはそのままで、ツートンになってる
グレーの部分をチョコレート色にする計画です。
このピンクは10年前に食堂を塗り替えるとき、私がピンクと提案しました。
自分が使うとなると、ピンクはちょっと・・・と思ったけど、
大丈夫、かわいい!と思い直し、目立つしいいやと思考転換。


DSCF7091 これらを混ぜて、オリジナルの色を作る
らしい。

試し塗り。 DSCF7089
満足の色を
作ってもらいました





今日はひび割れの補正とマスキングをしてました。
3日間で終了予定。



私は、中で壁磨き。
DSCF7092
私もペンキ屋と合わせて3日間で終了予定。


内装は、初め壁を白に塗り替えようと
思ったけど、
このレンガの感じは今時珍しいので、
残す事にしました。






DSCF7098

以外に体力いるんです。

食堂時代、おっちゃんのお客さんが多く
タバコのヤニがすごいことに。
10回ぐらい同じとこ拭きました。

DSCF7111

チョコ食べて
エネルギーに!

そしてまた頑張る!
DSCF7115












しんどいけど楽しい。

「これからもよろしくね!」
という想いをこめて丁寧に磨きました。

また明日続きやるぞーーー。


店創り記録①  「 ももの木から華色へ 」


本格的に本日から店創りを開始しました!
“ 店創り記録 ” というシリーズでその様子をタイムリーにお伝えして行きますので、ご愛読ください☆



まず、オープン日を3月3日にした理由をお話します。

私の実家は自営業で、祖父母の代から父母の二代で食堂をしていました。
私はいつか自分の店をこの場所でしたいと考えていました。
でもそれは、曖昧であまりにも漠然としていました。
けど、私は時期が必ず来ると信じ、焦らず時を待っていました。
ご存知の方も多いのですが、パリ滞在中に父の病気が悪化し、食堂は休業になりました。
帰国後、精神的にも辛い状態が続いたのですが、エッフェル塔を作ったあたりから、
頭にぼんやり 『 3月 』 と浮かびました。

3月?
3月か・・・
3月ねぇ。
3月!

考えるほど明確になり、3月に店したい!と母に言いました。
そしたら、
「この食堂が開店したのも3月やで。確か8日やったかな。
でもおばあちゃん、ほんとは3日にしたかったらしいよ。
工事の都合で延びて8日になったって。
桃の節句やから “ ももの木 ” ってつけたって。」

それを聞いた瞬間、この直感は間違いない!と確信しました。

私は2月が誕生日なので、ちょうど33歳の年なんです。

その翌日あたりから、偶然か運命か、おもしろいくらいに「33」という数を目にするようになりました。

ほんの一例ですがこんなんです。



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左から、バーベキューに行った時のレンタルナンバー。その時友人が着ていたトレーナー。たまたま見た走行距離。


こんなんがしょっちゅう(笑)

そして、この2月で私は33歳になるんです♪

だから、きっと何か意味があってこの日になったって思うとわくわくするんです!



私は、小さい頃自分の家が自営業ということが嫌でした。
晩御飯はいつもお客さんが帰ったあと。
お腹すいた~と文句をいってすねては両親を困らせてばかりいました。


高校生のとき亡くなったおじいちゃんは、私をおぶって毎朝店の掃除をしていました。
市場への仕入れも毎回幼い私の手を引いてつれて行ってくれました。
釜に残ったお米で、大きな手で塩おにぎりを作ってくれました。


今は足腰が弱くなったおばあちゃんは、私を毎日お風呂に入れてくれました。
おばあちゃんは、私に絵を描くことを教えてくれました。
人形を作ってくれました。
私は3体の人形に、ヘコカン・ビクカン・ゆきこちゃんと意味不明な名前をつけました。


しょっちゅう喧嘩するけど、私の最大の味方のお母さん。
初めは猛反対だったけど、今は力強く応援してくれてます。
千華子という名前は母がつけてくれました。


そして、記憶に障害が出てしまい、今は私の事がわからなくなってしまったお父さん。
けど、お父さんが 「今がやる時やで」 という事を判らせてくれたんだと
思います。


この場所には、今の私が生きている “ 命の連鎖 ” があるんです。



物件がすでにあるのは、本当に恵まれてると思います。
以前はそれが後ろめたく、甘えだと感じ、別の場所でしようと思ったこともありました。

けど、私は花屋をするためにこの家に生まれてきたと今は思わずには入られません。


母が言ってました。
私が生まれて最初にしゃべった言葉。
それは 「ええなぁ」  だそうです。
花や、花柄の毛布などを指差しては 「ええなぁ」 と言っていたそうです。



だから、この恵みに感謝して、大切に使わせてもらおう
と、決めました。


DSCF3259 ありがとう、

ももの木。
















創世記  第一話


やっと、この分野にたどり着きました。

ずっと語りたかった内容です。

今日は、今年3月3日の店創りに至るまでの、私の長い計画のはじめの事、私の花歴史が生まれるきっかけとなった初期の話を書いてみたいと思います。


私が花の仕事に出会ったのは、案外遅いんです。
今から7年前の25歳。

どうして花の仕事に決めたの?
と、いう質問をよくされるんですが、残念ながらドラマチックな理由ではありません。

ここにたどりついた経緯は次の通りです。

物心ついた時から、色が大好きでした。
自分の創った想像の世界が好きでした。

幼少時代も、人と群れずに一人遊びや創作遊びばかりしてました。
まわりの同級生と全く価値観が合わず、アイドルやテレビに興味がなかった私は、冬の花壇の石をひっくりかえし、冬眠している団子虫の観察したり、露草(青い草花)の色素を絞って和紙を染めたり、どの雲に座ろうかと真剣に考えたり・・・
小2にしてはずいぶんシブい遊びをしてました。

中学、高校も学校の成績は中の下。
勉強はだいっきらい。
学校もだいっきらい。

唯一、音楽と美術だけ通知簿は10。

そんな私に高校の時、担任でもない英語の先生が
「この短大、いいんじゃない?」
と、ある短大のパンフレットをくれました。
美術系の短大でした。

その先生は私が美術が得意なのを知っていたのです。

19歳

記憶をたどると、それがスタートだったように思います。

その短大での生活は、今までの学校嫌いを覆す、まさにパラダイス。
やっと自分の生きる場所、呼吸のできる場所が見つかった・・・

油絵を専攻していたにもかかわらず、卒展ではダンボールで家を作り、
卒展後、皆が大切に作品を持って帰るなか、私のハウスは扉から出すことができず、解体。
何日かしてから、担任の先生に職員室に呼ばれ、いつも怒られてたので
びくびくして行ったら
「校長からお言葉を預かっています。
“ どうか、自由に生きてください ” 」
と言われ、ずっこけました。

そんなパラダイス生活も終わり、
進路は・・・

当時、私は付き合っていた人と結婚するつもりでした。
だから、仕事の事は真剣に考えず、バイトで結婚資金を貯めようとしてました。
学生時代から某スーパーの野菜売り場で働いていたので、その流れで
野菜専門店でバイトをしてました。
これといったやりがいもなく、本当に毎日ぼーっと生きてました。

せっかく短大で美術科の教員免許もとったのに、何してるんやろう・・・


21歳

そんなある日、小さな転機。

進物用のメロンにリボンをかけてました。
くるっとしてキュッ。
くるっとしてキュッ。

その感覚の心地よさに、魂と体が反応。

何これ楽しい!

私は誰より、リボン結びが上手な事に気づきました。

あーーーー
もっともっと結びたい!
キュッとしたい!!

私はどうすればもっと結べるか考えました。

閃いた☆

百貨店で働けば、たくさんプレゼント用があるから包装して、たらふくリボンが結べる!

思いついたらいてもたってもいられない性質なので、さっそくタウンページで最寄り駅沿線上の百貨店の番号を調べ電話。
(ちなみに私は求人雑誌ではなくこの先もタウンページで職場を探すのです。百発百中)

たまたまお歳暮シーズンで短期バイトを募集していたらしく、面接に滑り込めました(笑)
短期募集にもかかわらず強引に長期希望と言い、
見事に私はある部署に配属されました。





つづく


和装ブーケ


ブログのアップがだいぶ遅くなってしまいましたが

昨年、11月にブーケのオーダーをいただきました。
前働いていた花屋の後輩です。
オリエンタルな色内掛けに合わせるブーケ。

写真を送ってもらい、開けた瞬間、

「これは、難しい・・・」
色内掛けが、とにかく華やか!

いつもこういう難易度の高いオーダーの時は、
心を空っぽにしてぼんやり考えてると、
脳内にデザインが浮かんでくる。
すぐにデッサンして、記録。

今回、これが浮かんできた時、マジでどうやって作ろう・・・
と、あれこれ方法を探りました。

何とか、作り方がイメージできて、仕入れに。


DSCF3724 ベニヅル。    DSCF3725
熱湯にいれて
15分。

干す。




DSCF3730 組む。       DSCF3732
難しい。

花も入れて
組む。
非常に難しい。



できました~


DSCF3753 うん、予定通り。

めずらしい、カラーのプリザーブド。


DSCF3757




DSCF3755













彼女が住んでいるのは、長崎県。

この子は、船の長旅に。

心配だ・・・・・・。

壊れたらどうしよう。

しつこく 『取り扱い』 シールをはり、ハラハラしながら発送。




二日後、到着と共に彼女から電話がありました。
感極まった悦びの声。


そして、無事式を終え、先日写真が送られて来ました。

本人の了解のもとアップします!


072107231104










髪飾りも素敵でしょ?

大切に飾っていただいてるそうです♪


私に頼んでくれたこと
本当に嬉しかったです。

ありがとう。


新年あけましておめでとうございます


やってきました。
2011年。

皆様、本年もどうぞよろしくお願いします。



そう、今年は私にとって大きな夢を叶える年です。

期待で爆発しそうな年明けです(ちょっと大げさ?)



発表します!!!


お店をオープンする日は

3月3日 の 桃の節句。


(理由はまた後日のブログにて)



今年の最大目標は、無事お店をオープンさせ、軌道に乗せることです。

一人一人のお客様に、ゆっくり気持ちよく過ごしていただける、
そんなお店にしたい。
大切な人を喜ばせたい・・・
大切な人を癒したい・・・
そんなお客様の想いがあふれる、愛情たっぷりの店にしたい。

贈り物は、貰う方も、あげる方も幸せな気持ちになる。
そして作り手の私も。

そういう愛の力がこの店から、日本にそして世界に発信していけたらいいな。

でっかい事言ってますが、真剣にそう思ってます。



そしてそして


早く伝えたかったんですが


2月2日から   再度 パリに行きます。


今回は、店に置くフランス雑貨の仕入れに行きます!

with お母さん(笑)

店の開店準備もあるので、5日間しか滞在できませんが、
初めての、母&娘の旅行。
若干フランス語も話せるようになったので、案内してあげようと思ってます。

でも何よりの楽しみは、お世話になった
L’artisan Fleuriste  (http://www.artisanfleuriste.fr/
のレザを始め、みんなとの再開です。
(詳しくはパリ紀行参照)
考えただけで鼻血がでそうなほどテンションがあがります。



というわけで、

私の中の大きな歴史が動くこの一年、

みなさん、見守ってください☆




2011年1月2日   華色  川端千華子