3月 2011

最近作ったアレンジ


一日は本当に早く過ぎる。
もうちょっと、ボーっとできるかと思ってましたが、そんな暇はありませんでした。

朝、10時開店。

1時間ぐらいかけて、植物のメンテナンス、水遣りから始まります。

その後、レッスンのある日は午前中、レッスンです。
仕入れがある日は6時ぐらいに市場へ出発。
ダーっと仕入れて、ダーっと帰ってくる。

そしてひたすら、オーダーのアレンジを制作。

たまに接客。

疲れたら外に出て、植物の植え替え。

集中して作っていると、体が糖分を欲するので、糖分補給。

気分転換に歌を歌って、また作る。

気がつけば夜。


最近めっきり花の作品をアップしてなかったので、最近作ったもの
何点かご紹介します。


DSCF7177 歌のコンサートで出演者の方に
舞台上で渡すらしいです。












DSCF8736DSCF8735友人の誕生日に
贈りました。











DSCF8652私が、お世話になってる方の
お誕生日プレゼントに作りました。











DSCF7182 送別用のプレゼント。

お医者様らしく、エレガントなイメージで。





DSCF8690 デイサービスを始められた方へ、
開業のお祝い。

お年寄りが生活される空間なので、
はっきりとした明るい色彩で元気になって
いただけるように。







DSCF8753DSCF8752ある青年からお母様のお誕生日のプレゼント。

















創世記  第三話


お店を持つ夢が叶うまでの、私の歴史を赤裸々に描いている
“創世記シリーズ”。

今日は久々に続き書きます。

22歳秋

念願のラッピングコーナーで勤務する事ができました。

あのメロンを包んだリボンの感覚をフルに楽しみ、
紙を切ったり折ったり、そういった作業は本当に向いていました。

ラッピングコーナーの先輩が辞めて行き、私は群れから離れたボス猿のようにラッピングコーナーを一人で仕切り、存分に堪能してました。

百貨店という場所は実にいろんな人がいる。
従業員含めお客さんまで。
ラッピング売り場にもいろんなお客様が来られました。


氷川きよしの熱狂ファンのおばあちゃん。
氷川きよしが猫好きらしく、彼のイベントがある度に猫のぬいぐるみを
持ってきました。
包装紙は必ず氷川カラーの青に黄色いリボン。
覚えてもらうためにと毎回この組み合わせ。


お手製の2メートルはある彫刻された鏡を持ってきた人も。
箱にも入ってなく、いびつな形で何枚もの包装紙をつなぎ合わせ
なんとか包みました。


肉屋で買ってきた生の肉を持って来た変な男の人もいました。


どんなお客様であろうと、どんなラッピング難易度の高い品物であろうと、私の持っている全ての技術と経験で仕上げるラッピングは
もはやラッピングではなく作品でした。

ただ、このような過剰なサービス精神は組織の中では時に迷惑なんですね。

「あなたが休みの時、同じようにできない。」


そういう声もあり、普通のラッピングを強いられるようになりました。
今となれば、当然の事を言われてたとわかります。


狭苦しい世界。


当時の私はそんな風に感じていました。

そんな中、私の組織不適合疑惑に追い討ちをかける出来事が。


若かった私は、当時の仕事着が嫌でたまりませんでした。
白いブラウスに、黒のタイトスカート。
それなら、服屋ででも働け!ってとこですが、どうしてもラッピングしたかったんです。

そのスタイルが嫌というよりは、みんなと一緒が嫌だったんです。

そんな時、ふとある作戦を閃きました。

“冷え性届け” を出せば、ズボンがはける。
そして、業務上必要と言う事で、エプロン着用もいけるかも!
光がみえてきたぞ!!

私は早速、書類を作成し、見事に文具売り場のくせにカフェの店員みたいな、白シャツ&黒パンツ&エプロンというスタイルを手に入れました。

あ~幸せ。
これはかわいい。
みんなと違うし♪


と、大満足で仕事着を満喫していた矢先、

課長の影が忍び寄りました。


「繁忙期が終わったから、服装を元に戻しなさい。」

目が点でした。

ちょうどクリスマスが終わった時でした。

繁忙期だからやむをえず許可したというのです。
そんな話、微塵もしてない!

「私は永久的にということで許可をいただきましたが。」

くいつく私。

「明日中に元の服に戻しなさい。」

ガーン

天井からでっかいタライが落ちてきたようでした。

一瞬の夢ならみない方がまし。

っていうか、おかしいやん!
そんな話じゃなかった。
おのれ、課長め!!

しかし、ここは、組織。
言う事を聞かないと追い出される。
職を失うのは困る。


場違いの表現の自由を追い求めていた、若かった私。



でも、ここでへたばる私ではありません(笑)


一休さんもびっくりの、さらなるトンチを働かせたのです。



23歳  春



つづく






愛しのルピナス


2週間ほど前、誤ってルピナスという植物の茎を折ってしまいました。

もうだめだろうな・・・と思いつつ、水を入れたグラスに入れておきました。

毎日観察していると、なんとちっちゃく緑色だった蕾はふくらみ、
青みをおびてきました。

しかも元の苗と同じスピードです。

毎日ちゃんと成長してます。

すごい生命力。

がんばれーー!! と毎日エールを送っています。

私はこの子から元気をもらっています。


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無事に開花してね!



植物たちは植え替えると大きくなり、たわわに花を咲かせてくれる。
そしてまた植え替える。

「この前植え替えたばっかりやん!」

嬉しい文句を言いながら、また一回り大きい鉢に植え替える。

春は目の前だ。

DSCF8738DSCF8744DSCF8741












Hanairo 店周り


外のディスプレイで一番のお気に入りは、丸太!
先日のブログに書いた、造園屋の男の子が植物を乗せられるよう
チェーンソーでスライスして切り株を平らにしてくれました。

DSCF8587 この丸太がリーダー。
60Kgはある。

何を乗せても似合う。

DSCF8595













DSCF8602 右サイドには、2種類の丸太。

DSCF8668







ガタついたときの為、隙間に敷く為の薄くスライスしてくれたもの。
けど、かわいいので重ねて、店内観葉コーナーのディスプレイに
使ってます。

DSCF8683DSCF8686







少しカットした入り口の竹。
このアンバランスさが面白いので、残してます。

ちなみに密かに顔を出してる自転車は全部で大・中・小と三台あります。


DSCF8684 これは通りに面したところの看板。
ちょっとグアムっぽい(笑)

竹の隙間から、ディスプレイがちらっと
見える。



小人が住めるような世界。

この前を通る子供たちにも大人気です。

夏に向けて、さらに手を加えて行きます!




Hanairoの観葉植物


私は、観葉植物が大好きです。

気に入った鉢に植物をコーディネートして植え替えする作業も好き。

水遣りや、枯れ葉採りもかなり好きです。


DSCF8638 水遣り中。

土に触ると落ち着く。






DSCF8664 最近市場で買った四葉のクローバー。
全部が四葉でたまに五葉がある。

そしてこの器にはエッフェル塔の模様が。
ちなみに後ろは凱旋門のデザイン。

ほんっとにかわいいんです。


DSCF8676 こちらは“雪の妖精”と言う名の
多肉植物の仲間。

こちらはまたまたエッフェル塔模様の缶に
入れたり素焼き鉢に植えたり。

5個ありましたが昨日完売。
また売ってたら買ってこよう♪






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この子たちに触ると、とても癒されます。
ここは西日がよく当たり暖かいので
毎日成長が目に見えてわかります。





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私はこの空間を作った人間ですが、
ここは人間界ではない別世界を感じます。

ふと、不思議な事を考えます。
この植物たちは、いったいどうやって生きてるんだろう・・・
科学的にみると単純に太陽と水で生きてる、となりますが、
私たち人間と、同じように生きている植物。
むしろ植物が生きるお手本を見せてくれているような気がします。

葉っぱ一枚をとっても個性がある。
これらは決して偶然でできたものではない。
美しいフォーム、チャーミングな新芽、葉脈の繊細さ、葉の色。
実によく考えてデザインされて創られている。
人間が感動するように作られている。

どれをとっても完璧な芸術作品だ。
この子たちを見て、ほっとした気持ちになったり、無性に感動するのは、
きっとそこに創り主、神様の存在を感じずにはいられないからだ。

道端の小さなタンポポから、雨上がりの空にかかる大きな虹まで、
全て “神秘的” だ。

自然の中にはたくさんの応え、メッセージがある。

疲れたら、自然と戯れる。
人間の本能は知っている。
地球は私たち人間を生かし守るための揺りかごだと思う。
命が尽きたら、肉体は地球に還る。
つまり同じ成分だ。
みんな本当は一つだ。

だから、大切な地球のことをもっと真剣に考え、私たちが守らないといけない。



Hanairo ショップの中


早くお見せしたかったんですが、遅くなりました!

今日は、カウンター周りとプリザーブドコーナーをお披露目します。



DSCF7161 この机は母の弟の子供の時のもの。

相当年季入ってますが、ペンキを塗ったら
良い感じに。

私はここに座って通りを眺めるのが好き。 



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友人が誕生日にくれた一輪挿し。
隣は、別の友人が開店のお祝いにくれたアンティークな箱。
この箱は、名刺とスタンプカード入れにしてます。
どちらも宝物。

DSCF8626DSCF8632ここで発注書書いたり
事務仕事します。









DSCF8580 続きましてプリザーブドコーナー。

壁がハイカラなレンガなので、花のバックは
無地になるよう、棚を作りました。
こげ茶と白のコントラスト、きれいですよ。

ショーケースには、ちょっと高価な花と
オーダーのもを入れます。

ちなみにこのテーブルは食堂で50年ぐらい使われてたものに
パリで買ってきたストールをかけてます。
本当にお金をかけてません(笑)


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左がオーダー。
右が商品です。



一輪挿しをくれた親友が、先日東京から遊びに来てくれ、パリのピアスを買ってくれました☆
とーーーっても似合ってる♪

彼女のために作られたといってもいいぐらい。

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日本人


地震の被害者の方の痛みが、どれほどのものなのか
経験していない私はわかりません。

テレビで観る限りの事しかわかりません。

だから、その事について何もいえません。


お悔やみ、なぐさめの言葉も、軽々しく言えません。

こういうときは、実践するしかないと思います。
すでに多くの方がされてると思いますが、
節電、募金。
ささやかな事ですが、これが今できる全てだと思います。


そんな中。


どうしてもなっとく行かない事。


バラエティー番組の放映。
早すぎる放映に心底ひきました。

「いつまでも泣いてても仕方ない」
という、考えはわかります。
だけど、だからってそれはないでしょ。
観る人もきっとためらって、
「観て、笑っていいのかな・・・。 でもずっとニュースばっかりやし。
久々やからちょっとぐらいいいか。」
と、観た後罪悪感に陥るだけ。

節電節電とこれだけ日本中で言ってるのに、そんなとこに無駄に電気
使って、笑って一瞬、忘れてはいけないことを忘れさせる。
テレビ局の人たちももちろん生活があるのだろうけど、
これは絶対してはいけないことだと思う。

しょうもない、芸能人の色恋沙汰を無駄に経費使っておっかけまわす、
執念深さとしつこさがある記者さん、
こういう時にその能力を発揮していただけませんか?

その執念深さで現地に行って、馬鹿げた番組を放映するかわりに
安否確認できずに困ってる人たちを、テレビでコメントさせてあげて、
繰り返し、流してあげればいいのに。

それができないなら、そのチャンネルは、節電の為観れなくすればいいのに。


日本は裕福すぎて、一部の人の人としての感覚を奪ったように思う。


過去に某番組で巨大プリンを作ってるのを観た。
牛乳を何百リットル、卵も何千個。

この地球上で、飢えで苦しむ人々は大勢いる。


ドッキリ企画で偽番組を作り巨額の費用を使った番組もあった。
作るほうも相当おかしいけど、笑って暇つぶしに観る人もどうかと思う。


高額ファッションランキングで自慢する芸能人。

あなたたちの、指輪や腕時計でどれだけのワクチンが買える?
発展途上国に学校もつくれる。



小学生の妊娠。
トイレでの赤ちゃん産み落とし。
幼児虐待。
警察官の性犯罪。
偶像崇拝。
お年寄り狙いの詐欺。
冷血極まりない殺人。



日本の中で、今、人としてありえない事件がどんどん増えている。
あたりまえになっている。

どれもとっても恐ろしい事なのに、時期が過ぎると人は忘れる。
事件が起きても「またか・・・」 で感覚が慣れてしまってる。

もっともっと国民が真剣に考えていかないといけない問題だと思う。


被災地の方が、復興を目指し立ち上がり始めてる。
こんな状況で、カメラに向かって笑顔で
「最初からはじめるしかない」
と言ってるのを観た。

すごい精神力だと思った。



日本人はとても素晴らしい人種だ。
人情深く、細かく気が利く。
まじめで温厚。平和主義。

ゼロから復興を目指す人たちの輝かしい強さ、エネルギーが国民の心を動かし、
一人一人の意識を高め、本来あるべき日本人の姿に戻り、日本人のモラルを取り戻していけたらいいのに。




私は、それを切実に祈ります。




こうして、生きている事が奇跡だ。

深く感謝して、明日からもがんばろう。




店創り記録⑰


オープン当日のつづき


もっと、ドラマチックにオープンかと思いきや
あたふたあたふたで、始まったHanairo。

それも私らしくていいかな。

とか、思ってるまもなく、お客様。

初めのお客様は、近所の多肉植物屋のお兄さん。

お祝いに多肉植物くれました(笑)


続いて、初めての女性のお客様。

この方の話を聞いて驚いたのですが・・・

なんと、たまたまネットしてたら私のサイトに行き着いて、
ブログが面白くてずっと読んでたら、実は道路はさんで向かいのマンションに住んでて、食堂時代から知ってて、その方もびっくりでオープン日に
きて下さった。  というエピソード。

これには感動。

すごい!!!

この方はその後も来て下さりすっかり仲良しに♪

楽しいおしゃべりをして、私もリフレッシュできます☆



たくさんの方からお祝いが送られてきて、あったかいメッセージを読んで
疲れもふっとんで、午後からはパワー全開!


忙しくされてる方で、今日は絶対来れないだろうなぁと思ってた方が
時間割いて来てくださったり・・・

中でも行き付けのかなり強面の元番長の美容師さん(ミナミの帝王に出てきそうな)が、ミシンでギンガムチェックの布を縫い付けた手作りカードをくれた時には、その外見とはかけ離れた手の込んだサプライズにびっくり仰天で癒されたり・・・

疲れがたまってるからと、入浴剤セットをいただいたり・・・

たくさんお客様が来ても困らないようにと、カップ&ソーサーセットを送ってくださったり・・・


本当に真心のこもった贈り物とメッセージをありがとうございました。



その後も、たまたま立ち寄ったお客様が、可愛い!と自宅用に花を
買ってくださり、私が望んでた、
“一人一人のお客様にゆったりと接客をする”
“私の作った花で、笑顔になってもらう”

という事が実現しました。

近辺に住むお年寄りがおしゃべりに立ち寄って楽しい時間をすごしてくれたり、朝、寒い中で立っているガードマンのおっちゃんが
「あんまりキレイにしてるから、ちょっとみていい?」
と、中を覗いて、「今度家内連れてゆっくり来るね。」と笑顔で仕事に戻っていったり、こういう地域でのぬくもりの伝達を私は心から願っていた。

だから、店を持って良かったと心底思う。


オープン日の日記を今頃書いてるのは、
書けないほど、過去にないぐらい忙しかった。
たくさんオーダーを頂き、仕入れや商品作り、店作りに全ての時間を費やしてました。

とても良いスタートが切れました。

商売は良い時ばかりじゃない、と親や親戚からは心配されるけど、
私は自分の目標がぶれない限り、大丈夫!と根拠のない自信がある。
こんなことを言うと、また心配されるからいいませんが(笑)


明日でちょうど一週間。


だんだんお店は私色になって来ました。

私の色。

千華子の色。

華色。


Hanairoの由来。



もうちょっとしたら、お店のいろんな部分の写真を少しずつ公開していきます☆













店創り記録⑯


オープン当日のつづき


みなさん、エッフェル塔がどうなったのか気になりますか???


実は完成75%でしたが、ばっちり展示してます。
表側はしっかり形作ってて、裏をもう少し手を加えたいところです。

このエッフェル塔、とっても目立ち、これに惹かれてお客様が
「ここ、なんのお店?」
と、入って来て下さいます。
予定通りです!


本当は完全なものを実物でお披露目したいのですが・・・

でも、海外や遠方からもずっと応援して下さり、楽しみにして下さってる方がおられるので、もったいぶらずに写真を公開します(笑)


DSCF8488 これ、エッフェル塔の影。

朝にしか見れない奇跡の影。

バラの陰、わかりますか?









DSCF8490 実はこのエッフェル塔の骨格には
7つのバラが入ってるんです。

7つめを見つけるのは難しく、みなさん
必死に探してます。

ぜひ、来て7つを見つけてください!



そして、ウィンドウディスプレイの外から見たエッフェル塔。

この写真を撮ったのは、朝来てくれたエナ。

良い写真でしょ?


DSCF8477













太陽の反射で実際の色とはちょっと違うんですが、
まるで天国をイメージできる、この写真気に入ってます。


またいつの日か完成を写真におさめようと思います。

ここで、作っていくとパフォーマンスになっておもしろいかも。


店創り記録⑮


泣いても笑っても、オープン当日。


明け方、頭にある知り合いの顔が浮かび、早朝6時に電話して
来て欲しいと頼んだ。
なんとなく起きてる気がした。

予想通り起きていて、無謀な頼みをさらっと聞いてくれかけつけてくれた。

オープン日は一日、幼馴染に応援を頼んでたので彼女も来てくれ、一人だった私は心強くなった。


DSCF8443 おばあちゃんが食堂を始めた頃に植えた竹。
さんざん悩んで、抜くのは嫌だったので
散髪することに。


DSCF8444「ありがとう」
と言って散髪。








DSCF8449 こまごまとした作業が得意な幼馴染。

値札作りしてくれてます。







DSCF8448いきなり呼びつけられた彼女は、ペンキ作業。

2人とも実に細やかな部分を気にかけてくれ
雑な私にはかけがえのない助っ人でした。







時間はまもなく開店に迫ります。DSCF8457
このはと時計はなくなったじいちゃん
の形見。

母方、父方、両親のあらゆるものが
集結した店。
不思議なほど全てのものが調和している。



DSCF8469 10時だ!!!



華色オープン☆


つづく