パリ紀行 2011年冬

パリ紀行 Ⅱ  空便り


13時間も飛行機に乗っていると、
小さな飛行機の窓は、スクリーンになる。
どんな映画より、感動的だ。

夜が明けて、朝日が昇り、弾ける光の朝が来る。

それは当たり前に訪れるけど、とても大切な神様が創ったルールだ。

私は、幼い頃から、雲の上には天国があると信じていた。

きっと、もっともっと遠いところにあるんだろうけど

ここが一番天国に近い場所に思う。


どうして、こんなに空は美しいのだろう。


この地球、宇宙こそが最大の芸術作品だ。




改めてその素晴らしさを体感した、旅の終わりでした。


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パリ紀行 Ⅱ  2月6日


この日が、最終日となりました。

朝から、ノートルダム寺院のミサを見てきました。

何ともいえない深い雰囲気に圧巻。


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その後カフェでくつろいでたら、にゃんこが来た。
人なつっこく私の鞄で寝てた。



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午後からは、北に向かい“クニャンクール”
という名の蚤の市に行きました。

ここは古着から高級骨董品までいろんなジャンルでかなりの数の店舗です。


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この五日間ほんとによく動きました。

濃い内容でした。

そしてガイドするってたいへん・・・


けど、新たな目標ができました。



いつか絶対、ツアーを作ろう。
Chicoツアー。

普通のツアーでは体験できない、自力でメトロ の切符買って地図見てまわったり、マニアックなところに行く、楽しい少人数制のオリジナルツアー。

その為にはもっとフランス語勉強しないと!



パリ紀行 Ⅱ  2月5日


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この仕入れ旅で一番行きたかった場所、“プレジダン・ウィルソン”のマルシェです。
ここは、おととしも訪れていて、とってもおしゃれなアクセサリー屋さんが店を出していたのです。
今回の仕入れのメインと考えていました。
しかし、あのお店がまだここでやってるのか。。。
一か八かのかけで来ました。



早朝から、張り切ってやってきました。
マルシェの入り口に立った時点で、血の気が騒ぐ!!
何もしてないけど楽しい!!!

あのアクセサリー屋さん、いてるかなぁ・・・

ドキドキ・ハラハラしながら早足でマルシェの中を歩きます。

あるかどうか定かでない、目的地一点に全神経集中です。


あったーーーー!!


一昨年のお姉さんだ。

きらきら光る可愛い商品を夢中で選びながら、
「私、一昨年、ここに来ました」
と言うと、
「覚えてるよ!」
と、なんとも感激の返事が。

DSCF8205 「この春、お店を出すの。
ここのものが好きなので、販売します」

と言うと、「おめでとう!」
と、喜んでくれて、トラックから私が好きそうなのをじゃんじゃん出してくれた。


DSCF8208私は、いいと思ったものを片っ端から選んでいきました。
その数21アイテム。

ここの商品は、帰国後調べたのですが、
“IKITA”というフランス人のブランドだったのです。
オークションなどで、高値で販売されててびっくりでした。

ここでも一点ものしかなく、全て違う商品です。

(欲しい方、お早めにお店に来て下さい♪)





すっかりお姉さんと意気投合して、        DSCF8210
名詞を渡したら、お姉さんの家のアドレスと
電話番号教えてくれました。
お姉さんはパソコンをもってないので
古典的な文通するしかありません。
粋ですね。
でもこれで今後安心して仕入れに来れる!




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そして別の店で、ディスプレイに使う布を購入。
全てフランス産。
こうなったら、とことんこだわります。




そのままエッフェル塔が盛大に見える場所へ。  DSCF8215
帰ったら作るので、じっくり観察。





午後からは、パッサージュに行きました。
パッサージュは、レトロな雑貨屋さんや本屋さんがアーケードにずらーっと並んでいます。

DSCF8220 まるで、メルヘンの国に来たような甘い気分になります。

ここで、リサという名の可愛い少女に出会いました。
あまりの可愛さに、その子のお母さんに頼んで写真を撮らせてもらいました。




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その後は、もう一度レザの店に行き、母を紹介しました。

この日が、この旅最後の彼らと会う機会だったので、
再開を誓い、寂しさをこらえて帰りました。


セーヌ川沿いを歩いて帰り、夕暮れのノートルダムを見て
アパートに着きました。




レザの店で作った花束をプレゼントしてもらい、アパルトマンにちょうどいい花瓶があったので活けました。

いい感じでしょ?

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パリ紀行 Ⅱ  2月4日


この日は、ずっと行きたかったモンサンミッシェルのツアーに申し込んでいました。

モンサンミッシェルは13世紀に大天使ミカエルの指令により創られた、
フランス西海岸に浮かぶ、世界遺産の修道院です。

ツアーをいろいろ探している時、ふと目に止まったのが“ラヴイユ村”。
これは、ノルマンディー地方の小さな村でモンサンミッシェルに行く途中に
あり、両方行ける。
直感で行こう!! と決めました。
村はラヴイユ村の他、3種類の村があり、曜日によって異なりました。
私が行きたい日程とラヴイユ村があてはまったので、縁があるなと感じました。


ラブイユ村はとても小さな、おとぎ話のような村でした。

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マドレーヌ教会という
かわいい教会でお祈りをしました。



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ステンドグラスがきれい。



そして、私がここに来た最大の理由がわかりました。


この村の人が全て手作りで制作している、革製品のお店があったのです。

私の好みにぴったり過ぎて、驚きました。

これぞ、私が自分の店におきたい商品!!


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写真の皮のブレスはほとんど買い占めました。
私のコンセプトにぴったりの
「まごころこもった一点もの」
こんなに価値あるものは他にはないでしょう。

欲しい方、ぜひご来店ください!!


ツアーの最大のデメリット、それは制限時間ですね・・・
残念ながら、たったの40分しかここでの滞在時間はありませんでした。

けど、本当にすばらしい商品と出逢えて嬉しい。

ありがとう、ラヴイユ村。
簡単に行ける場所ではないけど、だからこそ価値がある。

あ~、ディスプレイするのが楽しみだ。



そして、ついに来た、
モンサンミッシェル。

が、しかし・・・
目の前にしても私のアンテナが、まったく反応しない。
感動がない。
どうして???
曇り空のせいかな?

写真のまんまの神秘的な姿なのに。

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写真大好きな私が、一向にシャッターを押さない。

数少ない写真がこちら。

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頭痛がする。
もしかしてこの感じは・・・

モンサンミッシェルに足を踏み入れたとたん、すべてがわかりました。

大天使ミカエルは神の遣いです。
ミカエルが人間の夢に現れ、ここを作るよう命じたといわれています。
とても聖なる場所なのです。
これは、この地で伝えられている話ですが、一般の人もこの神秘的な造形物を見て、何も感じない人はいないでしょう。
人間だけの力ではとてもこんな壮大なものは作れないと思います。


ある芸術家は言いました。
「私たち芸術家は、時に自分の能力以上のものを出せる。
そこには、きっと神が働く」

世界にはあらゆる分野の芸術家がいます。

音楽、映画、演劇、絵画、スポーツ、作家。

美しい音色を聞けば自然に涙が出るし、
フィギュアで一生懸命な真央ちゃんを見れば熱くなるし、
心を込めて作ったウェディングブーケは一生新婦の心に焼きつく。

芸術家の使命は「感動」 を伝える事だと私は思います。


そういう、「神秘」 な場所で起こっていた現実。

それは、汚い金儲けでした。
聖なる場所、昔修道院であったその場所は悲しい姿に形を変えてしまってました。

意味の分からない高額な土産が並び、
なぜかバーが立ち並び、
ヘビースモーカーたちは、タバコをすいまくる。
世界中から訪れた、いちゃつくカップル。

これでは、ミカエルも神様もがっかりだろう。

私は、気


パリ紀行 Ⅱ  2月3日


さて、動きます!
本日の計画。

1.モンマルトルの丘&サクレクール寺院
2.オルセー美術館
3.レザの店に会いに行く


昨日の移動の疲れをぶっ飛ばして、早朝より始動。

モンマルトルについてまずは腹ごしらえ。

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おいしいサンドウィッチをかぶりつきます。
パリのサンドウィッチはほとんどがフランスパン。

そして初ママ登場!
(似てる?)

このあたりで、店の商品にするものを購入。

呼び鈴とかわいいトランプ。

そして石段を登り、サクレクール寺院に到着。
パリが一望できてとってもキレイです。

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そして、芸術家が絵を描いている、モンマルトルの丘に。

この日は天気が良くなくて、あまりいませんでした。

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そして次は、オルセー美術館に。

昔駅だった場所が美術館になってます。
ここはかなり良かった。おすすめです。

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一度アパルトマンに帰り休憩。
ママと一緒にレザの店に行こうと思ってたけど、
「久々の再開、ゆっくりしておいで」
と言ってもらい、一人で店に向かいました。

店の前で、興奮がピークになり
爆発しそうな心臓で店の扉を開けました。

「Chico------!!!」

ジャーミンが迎えてくれました。
そして二階からから、ドタドタドタとすごい勢いでマージンが降りてきて、
挨拶のレベルを超えたタコのようなキスでほっぺたを吸われました(笑)

本当に嬉しくて何度も2人と交互に抱き合い、ギャーギャー言いながら再開を喜びあいました。
歓迎にワインを入れてくれて、ささやかなパーティーをしてくれました。

残念な事に、スタッフが6人も辞めてしまい、この二人だけでした。
故郷に帰った人、別の職場にいった人、どこへ行ったか分からない人。
変化はつねに起きていて、同じ瞬間って二度とないんだなって痛く感じました。
みんなそれぞれの人生を生きていて、それぞれの事情を持っている。
だからこそ、出逢いはすばらしい奇跡だと思う。
前は、二度と会えないことをとても寂しい事のように感じてた。
けど、そうではなく、そういった出逢いは、「感動」という
神様からのプレゼントだと今は思います。

レザは、この日は別の遠い店舗にいてて、会えませんでした。

ジャーミンが言ってくれた嬉しい一言。
「フランス語がとても上手になってる!」

実は内心不安でした。
1年もたってるのに、変わってなかったらどうしよう・・・
ピエールとのレッスンと、試験勉強した成果はきちんと現れてたみたい。
良かった・・・

久々にブーケを作らせてもらいました。



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そして、ジャーミンが趣味で作っている
変な髪飾りをかぶせられました。

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お土産に、生姜湯と甘納豆をあげました。

いけるかな~と思ってたら、お口にあったようで大喜び。










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最高に楽しい夜でした。


パリ紀行 Ⅱ  2月2日


今回で三回目のパリ。

一回目はおととし11月、花の研修ツアーで1週間。
二回目は昨年3月から約3ヶ月、一人で修行。
三回目は母と。

そして今回の旅の醍醐味は 「仕入れ」 です。

3月3日のオープンに向けて、フランス雑貨の仕入れ。
きっと素敵なものとめぐり合える!
期待で胸を膨らませ、旅の幕開けです。

そして、新婚旅行以来の海外という母の為に、ガイドをがんばります。


今回もまた、オランダ航空でアムステルダム経由の飛行機です。
オランダの空港は、広くて面白い。
チューリップの球根や花の種が大量に売られてます。

DSCF8062 外には出れないけど、乗り継ぎの時間
オランダ気分を満喫します。






午後6時、無事パリに到着。
空港からシャトルバスでオペラという町に。
そこからタクシーで、今回滞在するオデオンという駅まで行きました。

過去二回は、激しいハイテンションだったんですが、今回は妙に落ち着いていて、感動が薄れていくのを寂しく思いつつ、パリがだんだん第二の故郷に感じられることを嬉しくも思いました。

滞在場所は、アパルトマンにしました。
ホテルだと、落ち着かないし、食べたい時に食べたいものをと考え
体調管理に重点を置き、キッチンのあるアパルトマンにしました。

とっても素敵な部屋でした。

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