2010

イタリア紀行⑦  また会う日まで  


さて、楽しかったイタリアもついに終わりを迎えます。

朝からさやこさんとミラノの町をぶらぶら。


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お昼ごはんは、ナポリ風のイタリアンレストランで、
海の幸をたっぷり堪能しました。
美味し過ぎて言葉数がへります(笑)


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そのあと、ゆりさんの工房におじゃましました。

織物の機械をみたり、展示された、ゆりさんがデザインした服をみたり、
とても刺激をうけました。

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ミラノで出逢った日本人の方は、みな強い意志と覚悟でこの土地で
暮らしています。
バイオリン作りの勉強をされてる方、帽子のデザイナー、声楽を学ばれてる方、そして織物の職人でデザイナーのゆりさん。

日本を離れ、不安に思ったり、日々の悩みは多々あることでしょう。
でも、夢に対するゆるぎない想いは、みな同じです。
心底かっこいい。
誇らしいと思いました。
私は、彼女達からたくさんのエネルギーをもらいました。
そして、このイタリアの地で、また会いたいと思える家族のような彼女達と知り合えたことを幸せに思います。

離れても、このたくましく優しい方々と縁が繋がってると思うと
何も怖くありません。
そして、こんな風に世界は繋がっていくんだなぁと感じました。

飛行機でたった12時間で会える。
私にとって海外は、遠くてめんどうで大変なことに思っていたけど、
その概念がとりはらわれた。
「またきっと会えるね」
そういって一時のお別れをしました。

世界とつながりたい。
もっともっと発信していきたい。

私の以前から抱いていた思いはよりいっそう強い色になりました。


オペラの偶然の出逢いから始まった、イタリア紀行。

無数の点と点がしなやかな線を描く奇跡。

点はその時は、ただの「点」

それをただの「点」と思うか、「光の粒」と信じるか。

疑う要素は作り出せばいっぱいある。

でも信じる気持ちはたった一つ。



このイタリアの旅では、そんなあたりまえだけど、大切な事を体感する
何事にも変えれない、私の財産となりました。


最後になりましたが、

ミラノで出逢ったみなさん、ありがとうございました。

そして、さやこさん。
私が滞在中、無事に過ごせたのはあなたがいてくれたからです。
楽しかった。
ありがとう。




~イタリア紀行ご愛読まことにありがとうございました~


イタリア紀行⑥  スイス


子供の頃から憧れてたスイスへ行くことに。

ミラノからは1時間半で着きます。

でもこの日はあいにくの雨・・・


DSCF5239 でも負けません!

いざ出発。



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しかし・・・
ついた頃には雨がひどくなってる。

世界遺産になってるお城に行きました。



あ~本当なら、見渡す限り
アルプスが見えるはずなのに・・・
国旗の奥にうっすら雪山見えますか?


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城の頂上で、深く深呼吸。
雨でもきもちいい~   

誰かCDジャケットに使ってください(笑)



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気分はハイジです。

「ペーターーーー!!!」





しかしこの後雨はさらに強くなり、服はびしょびしょで
寒さが体力を奪っていきました。

お昼ごはんを食べ、雨がやむのをまちましたが、その願いはむなしく
これでは風ひくので、夕方ミラノに戻ることにしました。

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スイスのマクドナルドの看板。


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さよならスイス

絶対いつか晴れの日リベンジする!




でもその夜私を待ってたのはうれしいできごと。

なんとミラノで知り合った方たちが食事会をしてくださいました。
こんなにもたくさん集まっていただき胸いっぱい。

DSCF5272 とってもおいしい中華をいただきました♪


みなさん、ありがとう!!


イタリア紀行⑤  湖水地方・オルタ湖へピクニック


このピクニックをどれだけ楽しみにしていたか。

ところが、天気予報では横殴りの雨。
お願い!快晴じゃなくていいから、曇りにして~と祈り、
その祈りが届いたのか、ギリギリ曇り。

合計14人のピクニック。

DSCF5168 ミラノ在住の方たちのお弁当を、
列車の中で食べる。
おいしいし、たのしい。


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到着した駅の近くの公園で

このブランコがまたやみつきになる。



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山道の途中からこれに乗った。

テンション上がる!





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ミラノも、この湖水地方も
藤の花がたくさんある。



DSCF5220オルタ湖到着
奥の島まで
船で行きます






DSCF5199 湖のほとりで見た
何か微笑ましい光景



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島を一周して、船で戻り
山道を歩いて天辺まで。
そこからの景色。
ここから雨が降り始め、写真がきれい
に撮れなかった・・・



帰りはザーザー雨。

海に行き、湖に行き、そして明日は・・・


イタリア紀行④  ベネツィアとの出逢い  ~ピノキオおじいさん~


人生はほんとに選択だらけ。

今置かれてる自分の状況・出逢う人、全てにおいて、一個でも違う選択を

してたら、こうはなってなっかた。

そしてこの日、この時、ベネツィアに行くと決めたのは私。

船か歩きの選択で「歩く」を選んだのは私。

島の先まで行き、次に右か左かの道を選んだのは私。

その次も、右・左・左・右 と 100%勘で選んだ。

すると・・・

その迷路はとんでもないとこに行き着いてしまった!!!!


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出たーーーーー
なんやこの人。

さすがの私も度肝を抜かれた!


そう、彼はピノキオじじい。  
彼は私達をアトリエに招いてくれた。

入り口から中、壁、天井にまで
無数(200体ぐらい?)のピノキオ。
彼の作品です。


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もう、参りました!って感じ。
しかし、ここに行き着く確率って・・・





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ピノキオじじいは、ユーロになる前の不思議なコインと、絵を私にくれた。

変な人形もあげるといわれたが、それはちょっと怖かったので丁重にお断りした。


お金では買えないものをいただきました。


ありがとうピノキオじじい。





(おまけ)
デブ猫 痛くないの?

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イタリア紀行②  ベネツィアとの出逢い


早朝7時出発。


ガタン、ゴトンと列車に揺られながら、  DSCF5038
4時間かけてベネツィアへ。
車窓から流れる景色を眺めながら
非日常の世界へ。







うわーーーーーー
なんて気持ちのいいところ。

ここは120以上の小さな島が集まってできた街。
170以上もの運河があります。

ベネツィアの色彩が私の中の色彩感覚と同調して、いてもたってもいられません。

「わび」  「さび」  「情緒」

日本人の血が騒ぐ、なんともいえない感覚にゾクゾクするばかり・・・

この地が持ってる「色」はまさに日本の

「萌惣」 とか 「花緑青」 とか 「山吹茶」 などの日本の伝統色の

名前がしっくりくる。

不思議。

自分の体がこの街にとけていくのを感じる。

私は自分の感覚だけを頼りに生きているので、このなんとも言えない

泣きそうになる感覚が忘れられない。

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このエメラルド・グリーンの海辺で、私とさやこさんは5年分ぐらい
語りました。
そして寝転んだり、ボーっとしたり、シミができるの覚悟で太陽浴びたり。

美しい海の前では、自分の心に膜が張らない。

澄んだ水のように、心が透明になって、真実が見えてくる。


そして

欲しかった答えがわかった・・・



時間がかかると思いますが、少しずつ形にしていけたらと思います。








DSCF5137(おまけ)
マイ・ボート買いました
運転もお茶のこサイサイ!



イタリア紀行①  ミラノへGO!!


まちに待ったイタリア・ミラノへの旅が始まります☆

今から乗り込みます。DSCF5018
私は飛行機が大好きで、この搭乗シーンが
なんともたまりません。

そして離着陸の激しい振動なんかも
好きです。

ついでに機内食も大好き。

でも今回はたった1時間半なので無念ですがございません。


それでは、快適な空のたびのおすそ分けです。



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私は、子供の頃から、空ばかり見てました。
雲の形を何かに例えたり、どうして形が変わるのか、不思議でした。
そして何の根拠も無く、そこに神様がいてこれらは神様が創ったものだと信じ込んでました。

大人になって自分が芸術とかかわるようになって、その考えは間違いないなって思います。だって、こんなに地球は美しい。
雲ひとつの形にしても、アルプスにかかる雪模様にしても、これほどの芸術はないでしょう。

私は、自然の芸術鑑賞を存分に楽しみました。





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空港には、さやこさんが迎えに!
このブログ「オペラで迷う」の巻で運命的に
知り合った彼女とは、会うのが2回目。
にもかかわらず、わざわざ来てくれるなんて
感激です。彼女は忙しい中、ホテルの手配
などあらゆるサポートをしてくださいました。


そして、トラムに乗ります♪


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私がミラノに持った第一印象。
日本っぽい。
街の配色が特に。
そしてこのトラム。
知ってる人は納得だと思いますが、阿倍野のちんちん電車みたいでしょ?!


すっかり満喫し、名所のDuomoに。
写真でみるより迫力あって綺麗でした。

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ミラノは暑い。
もう夏だ。





イタリアに


29日から4泊5日、行って来ます。

このブログの 『オペラで迷う』 の巻に登場する、

ミラノ在住の日本人の方と本当に再会することになりました!

どんな出逢いが、景色が待っているのか、ドキドキ・ワクワク。

帰って来たら、またブログ書きます♪



未公開写真館


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唯一の女の子マリオン。            シャイなババック。


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ジャン。
私はここでは「チコ」。
フランス語で虫歯が「シコ」っていうらしく
いつもこうやってからかってきます



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私はジャンからいろんなフランスの
音楽を教えてもらった 



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店にいつも音楽が流れていて、それに合わせて踊って遊ぶ。この時はマンボー。
ノリの幼稚さが同じでよかった。



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フランス人は、自分が大好きなんです。
ノリの幼稚さが同じでホントよかった。





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店長のグレゴリー。
そっくり息子がおります。
(写真撮れなくて残念・・・)





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新ユニット誕生(笑)











A bientot ! ~最終日~


ついに最終日。

今日が最後なんて、まったくそんな気がしない、いつも通りの始まり。

そして不思議と寂しさがこみ上げてきません。


ランチの時間、レザは、近くのカフェからおいしい食事をテイクアウトしてくれました。
いつもは、交代でお昼を食べるのに、今日はみんなでテーブルを囲みました。
プチ・パーティ。
うれしいな。
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この日食べた おいしいランチの味は

一生忘れない。






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私の作ったブーケたちは、店の外の通りに
ディスプレイしてある。

本日日曜で、人通りが多い。

私は、外で植物のメンテナンスをしていた。

そしたら、通りすがりのパリジェンヌの会話が

耳に入る。

「見て、かわいいブーケ!」

わあああ!うれしい。
っていうか、私、耳が慣れてきてる。

そして、さらに一人のマダムが聞いてきた。DSCF1960

「このブーケ、誰がつくったの?」

「Moi !   (私です) 」

「とってもいいわね!」

「メルシー!!」

と、褒められた事と、一応フランス語で会話ができてる自分がうれしかった。


バタバタと時間が過ぎ、あっという間に閉店時間。


感傷に浸るまもなく時は流れる。

私、最後の日は絶対泣いてしまうだろうと思っていた。

でも、ぜんぜん悲しくない。

なぜ悲しくないのか。


「Chico, おいで。」

レザは、閉店した店の前に、テーブルを出し、ワインをあけてくれました。


DSCF1995 この日はスタッフが少なく、最後はレザと  ジャーミンと3人。

イチゴ と ロゼワイン。


「乾杯!」 二人は日本語で乾杯してくれた。




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私はレザに言った。
「私は、あなたの店が、本当に好き。」

「僕もだよ。この店は、僕の子供だ。かわいくてしょうがない。」


レザ、私もそんな風に思える店を、絶対つくるよ・・・



そしてレザは、私に一冊の本をくれました。
それは 日本名で “芍薬” という花の図鑑。
フランス語では “PIVOINES  ピュアン ” といい、
フランス人は、この花をとても愛しています。

その本にはレザからメッセージとサインがかかれていました。




「 君の親切に、 君の性格に、 君の笑顔に

とても感謝しています、ありがとう。

私は君がこれからも変わらず、        DSCF5005

がんばって行く事を願っています。


L’artisan fleuriste の 仲間として・・・        


また会いましょう!                            

レザ  」        




そうか。

私が寂しさを感じないのは、お別れと思ってないからか。


「さようなら」  ではなく  「またね」

スタッフは私と最後のときにそう言ってくれました。

「A  bientot ! 」                            

またね、

そう言って、私は店をあとにしました。     DSCF5004