この日は、ずっと行きたかったモンサンミッシェルのツアーに申し込んでいました。
モンサンミッシェルは13世紀に大天使ミカエルの指令により創られた、
フランス西海岸に浮かぶ、世界遺産の修道院です。
ツアーをいろいろ探している時、ふと目に止まったのが“ラヴイユ村”。
これは、ノルマンディー地方の小さな村でモンサンミッシェルに行く途中に
あり、両方行ける。
直感で行こう!! と決めました。
村はラヴイユ村の他、3種類の村があり、曜日によって異なりました。
私が行きたい日程とラヴイユ村があてはまったので、縁があるなと感じました。
ラブイユ村はとても小さな、おとぎ話のような村でした。
マドレーヌ教会という
かわいい教会でお祈りをしました。
ステンドグラスがきれい。
そして、私がここに来た最大の理由がわかりました。
この村の人が全て手作りで制作している、革製品のお店があったのです。
私の好みにぴったり過ぎて、驚きました。
これぞ、私が自分の店におきたい商品!!
写真の皮のブレスはほとんど買い占めました。
私のコンセプトにぴったりの
「まごころこもった一点もの」
こんなに価値あるものは他にはないでしょう。
欲しい方、ぜひご来店ください!!
ツアーの最大のデメリット、それは制限時間ですね・・・
残念ながら、たったの40分しかここでの滞在時間はありませんでした。
けど、本当にすばらしい商品と出逢えて嬉しい。
ありがとう、ラヴイユ村。
簡単に行ける場所ではないけど、だからこそ価値がある。
あ~、ディスプレイするのが楽しみだ。
そして、ついに来た、
モンサンミッシェル。
が、しかし・・・
目の前にしても私のアンテナが、まったく反応しない。
感動がない。
どうして???
曇り空のせいかな?
写真のまんまの神秘的な姿なのに。
写真大好きな私が、一向にシャッターを押さない。
数少ない写真がこちら。
頭痛がする。
もしかしてこの感じは・・・
モンサンミッシェルに足を踏み入れたとたん、すべてがわかりました。
大天使ミカエルは神の遣いです。
ミカエルが人間の夢に現れ、ここを作るよう命じたといわれています。
とても聖なる場所なのです。
これは、この地で伝えられている話ですが、一般の人もこの神秘的な造形物を見て、何も感じない人はいないでしょう。
人間だけの力ではとてもこんな壮大なものは作れないと思います。
ある芸術家は言いました。
「私たち芸術家は、時に自分の能力以上のものを出せる。
そこには、きっと神が働く」
世界にはあらゆる分野の芸術家がいます。
音楽、映画、演劇、絵画、スポーツ、作家。
美しい音色を聞けば自然に涙が出るし、
フィギュアで一生懸命な真央ちゃんを見れば熱くなるし、
心を込めて作ったウェディングブーケは一生新婦の心に焼きつく。
芸術家の使命は「感動」 を伝える事だと私は思います。
そういう、「神秘」 な場所で起こっていた現実。
それは、汚い金儲けでした。
聖なる場所、昔修道院であったその場所は悲しい姿に形を変えてしまってました。
意味の分からない高額な土産が並び、
なぜかバーが立ち並び、
ヘビースモーカーたちは、タバコをすいまくる。
世界中から訪れた、いちゃつくカップル。
これでは、ミカエルも神様もがっかりだろう。
私は、気