2010

新タイトル“La vie coloree”の由来


もう、お気づきだと思いますが、ブログタイトルが
「パリ紀行」 から 「La vie colorée」 に変わりました。
新しいタイトルを考えるとき、だいぶあれこれ考えました。
「情熱大陸を目指して!」
とか、変なのも考えました(笑)

そして、行き着いたのが

「 La vie colorée 」

ラ・ヴィ・コロレ と読みます。

お察しの通り、フランス語です。

“ カラフルな人生 ”   という意味です。

それは私の願いです。


まっしぐらに走る、赤い時。
恋愛中のピンクな時。
相当落ち込んでブルーな時。
急なインスピレーションが湧いた、淡紫な時。
たまらなく、子供のようにわくわくする黄色い時。
満たされて、幸せを感じる緑の時。
なんにもせず、ボーっとしたい白い時。
自分は無敵だと感じるゴールドの時。
自分は何もできないと悲しくなる黒い時。
そして、私が自分らしさを一番感じるオレンジな時。


これからも、もっともっといろんな色を重ねて、感じていきたい。


私がいつか、この世を去るとき、
「何てカラフルな人生だったんだろう」
と、笑えるように。










フランス語


先週から、週に一度フランス語を習っています。
先生はピエールといいます。
カフェレッスンです。
2時間2000円ととっても安い!
しかも、私の友達とたった二人。
なのでしょうもない質問もしやすく、みっちりやってくれます。

目標は、この秋にはある程度話せるようになること!!



~本日習ったおもしろフランス語シリーズ~

チョコレートパフェのパフェってフランス語だった!
parfait  意味は「完璧」
なるほど・・・
完璧なチョコレートってことか。



さあ、おさらいしないと。





フランス・パーティ


友人に誘われ、日本とフランスの交流を目的としたパーティに
行ってきました!

久々に聞くフランス語。

嬉しいな♪

DSCF8965 たこ焼きの舟皿にバゲットが乗ってる!
さすが、大阪。
さすが、フランス人のアイデア☆






私の目的は、               DSCF8967

フランス人の女の子の友達を
作ること!

と、思ってたら出逢いました~  





DSCF8976


スタッフのみなさんと♪


DSCF8973




友人と。



ここに来たフランス人のほとんどは、語学学校の先生をしてます。
もちろん日本語ぺらぺらですが、私はできる限りのフランス語で話しました。
あーーー、もっともっと話せるようになりたい!!
と、また思いました。
ちなみに、今、週一回でフランス語習ってます。
そして、レザの店のスタッフとメールのやりとりも。
これが、かなりいい勉強になる。

がんばるぞー。



華色教室


帰国後、初のレッスンです。
私は、花の講師もしています。
出張レッスンと、華色教室があり、
華色教室とは、たんに私の自宅でやってるフリーレッスンです。


早朝6時。
市場に到着。市場の空気が好きです。活気が好きです。
たくさんあるお店をまず、ダーーっと早歩きします。
全部見終わったら、もう一周します。
3回目に買います。
同じ店で買うときもあれば、全てバラバラで買うときも。


DSCF8961DSCF8963








今日は、二人が生花のパリ風ブーケ、一人がプリザーブドフラワーの壁掛けです。普通は、全員が同じものをすると思いますが、私の教室は基本、生徒さんが作りたいものを、選んでもらうようにしてます。
私が生徒だったらこんな教室がいい!
を追求した教室です。

DSCF5829 これらで、作ります。
ふんわり大きな芍薬がかわいい。
ちなみにフランス語で“pivoin” ピュア二
といいます。

DSCF5836
初ブーケに
チャレンジ!

結構な重さなので
腕が痛いんです。

DSCF9336

こちらはプリザーブド。
バイキング式で生徒さん自ら材料を選びま
す。彼女は風水が好きなようで、この日は
黄色系でした。








DSCF5837 DSCF9339








それぞれ完成です!!




初めてのブーケにしては上手すぎる仕上がり。


このあと、楽しいお茶の時間。
たっぷりパリのお土産話に花を咲かせました♪





久々のプリザーブドフラワー


私は、日本では、プリザーブドフラワーをメインに仕事しています。
どういう事をしているか、少しお話したいと思います。

私のスタイルは『特別オーダー制』。
“華色” というブランドです。

“世界に一点しかないその人の花” を、デザインし制作します。
依頼者から、プレゼントしたい相手のお話を聞き、イメージを膨らませて
デザインを考えます。

人の想いを受け取り、それを花という素材を使い私の手で形にしてお届けする事が使命だと思っています。
贈り物は人と人の心をつなぐ大切ものです。
相手のことを想い、喜ぶ顔を想像し、何にしようか・・・?
真剣に悩むでしょう。
だから、私のお花を・・・と言ってご注文くださる事は、私にとってとても嬉しい事です。
そして「とても喜んでたよ、ありがとう。」
と報告を聞いた瞬間、この上ない幸せを感じ、それが私のエネルギーに
なります。

現在は、プリザーブドフラワーをメインでやっていますが、ゆくゆくは生花とプリザーブド両方+フランス雑貨を取り入れた花屋さんをしたいと思っています。


さて、今回は、パリ紀行の最後にも書きましたが、飛行機でたまたま隣だったご夫婦からいただいたご注文のお花を作りました。
息子さんご夫婦の結婚記念日だそうです。
機内で、いろんな情報を聞きました。
北欧の雑貨が好き。
グリーンが好き。
小さいお子様がいるので、触ってこわれないように。
お嫁さんの性格。

それに基づいて、作りました。


さいとうさま1 インテリアになじむように
壁掛けにしました。
飽きの来ない白・グリーンの配色。

これだと、「絵画」のように
楽しめます。



ラッピングもかわいく、       さいとうさま2
でもシンプルに。
ちなみにこのシールも
私のデザインです。





お客様にメールで写真を送ると、
「絶対喜んでくれる!!間違いないです!」
と、気に入ってくださいました♪



*プリザーブドフラワー*
生花の色素を抜いて、着色料と保存液を吸わせ、半永久的に美しさを
保持できる、新しいお花。
もともとはフランスで開発されたが、フランスでの知名度は低く、日本で
人気が高まっている。
カラーバリエーションが豊富で、生花ではありえないデザインが可能なので、とてもアーティスティックだと私は思います。


私の過去の作品を載せてます

華色ブログ・・・http://blog.livedoor.jp/hanairo8716/



旅を終えて


この旅での出来事は、どのシーンをとっても、印象深く
縁の不思議を感じられずにはいられません。
日本に生まれ、世界に出たいと思い、この地を選択した。
なぜ私はパリを選んだのか。


この旅では、本当にたくさんの人と出会いました。
たくさんの出来事に遭遇しました。

その出会いを「偶然」 で流すのか、 「運命」 と捉えるか。
その人とどうなって行くか、その出来事がどうかかわって行くか、
決めるのは、自分の心だとわかりました。
信じても、「あ、違うかった」と思うことももちろんあります。
でもそれは、信じるということを試みた結果。
違うかったとわかるのは、信じたから。
それはとても大切なこと。
その時は、痛みをともなうかもしれない。
でもそれは「傷」ではなく 「足跡」になる。


雨の後の虹はきれいで、
冬の後の春は暖かくて、
どれだけ抵抗しても夜の後は朝になる。

この自然の原理がある限り、進んでいくしか方法はない。


この旅で私は、「 答え 」 を欲しがっていた。
答えがでたと感じたときは何度もあった。
でも、それは、まだまだ答えではない。
ヒントや手段に過ぎない。

しいて「 答え 」 とするならば、

「答えなんてない」  これが答え。

でも、わかったことは一つ。

私は、一生フローリストでありたい。






~最後に~

このブログを2ヵ月半、読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。無事、旅を終えれたのは、応援してくださった方々のおかげです。
多くのコメントに、とても励まされました。
正直、パリで孤独を感じたことも多々あります。
そんな時、みんなが応援してくれてる!という気力で乗り切っていました。

実は、最後の最後、飛行機の中でたまたま隣だった素敵な老夫婦と
仲良くなり、パリの話や日本でしている仕事の話などしていたら、みずしらずの私に、花のご注文をして下さいました。
「あなたなら、世界に出て行けます、きっと大丈夫。ご活躍とても楽しみにしています。」
そう言って、強く手を握られました。
うれしかったです。
帰国後の初仕事。

そして、この旅ブログですが、「パリ紀行」としてはいったん終わりますが、
これからを書いて欲しいという、うれしいお声をいただき、
別のカテゴリで、帰国後の日常を綴って行きたいと思います。
パリ紀行ほど、濃い内容にはならないと思いますが(笑)
また近々はじめる予定なので読んでください☆ 






2010年6月2日       千華子









L’artisan fleuriste 最後の日


DSCF5727 レザに連れられ、大きなハーブの鉢を
運びます。
着いたのは、ある個人宅。
そこの赤ちゃんがかわいい!

世界のフローリスト、レザの貴重なショット
です!!DSCF5729








スタッフ達と写真をたくさん撮りました。









DSCF5770DSCF5769DSCF5751






DSCF5749DSCF5764DSCF5758
















DSCF5712 閉店間際にやって来たお客さんが
私の作り置きの花束を買ってくれました。

「Chico! 」

みんなが、笑顔で私に渡してくれました。
私は、最後のラッピングを心を込めて
しました。

「メルシーボークー」

最後のお見送り。



終わった・・・。

その後、みんなでワインを飲み宴がはじまります。


「Chico」

マージンが、ある包みを差し出しました。
それは、おそらく彼がやってくれた、ラッピング。


DSCF5786それは、フランスのシャンソンのCDでした。
私は以前、店に流れるラジオで気に入った
歌手がいて、彼に「これ誰?」ってきいて
メモしてました。
彼は、私が欲しがっていた音楽をプレゼント
してくれました。


中には、メッセージカードが。


“merci, merci, merci,       pour tout ”


“ありがとう、 ありがとう、 ありがとう。 全てにおいて。”


ぎゅっとこころが苦しくなり、私は涙を我慢できませんでした。


去年11月の旅行で、「ここで働くかも」 と、根拠のない直感がわいてきて
私は隣にいた泉ちゃんにぼやきました。
私の今の状況を一番びっくりして、喜んでくれてるのは彼女でしょう。

優しくて、あったかい彼らから、どれだけ多くのことを学ばせてもらったか、いいようがありません。
ここでの時間は、私の人生のなかでもっとも輝いていたと思います。


ありがとう。

会えてよかった。

今度は会うときはもっとフランス語で話せるようになってるからね!


お気に入りの花屋さん



私は、結局レザの店でずっとスタージュしてました。
なので、なかなか他の店をみまわる時間がありませんでした。
残りの滞在もわずかとなったので、一日使い、8件まわりました。

事前に場所を確認して、どうすれば効率よくまわれるか、ルートをよく考えました。
地図を見るのが大嫌いだった私が、地図を必需品として歩きます。
知らない土地に行くと、こうやって苦手を克服できるんだなと思いました。


DSCF5812DSCF5687DSCF5672














それぞれ、個性があり、みなさんそれぞれの城です。


8件中、7件は住所をリサーチしてた花屋さんだったんですが、
最後の花屋さんだけは偶然みつけました。
暑さと、睡眠不足の疲労でへとへとだった私の視界に、その店は入ってきました。


これだ!!!
レザの店を見つけたときのような、すごい興奮が再び。


DSCF5696DSCF5695DSCF5698











DSCF5704 それは、もう芸術としかいいようがありません。   
老夫婦が営む、彼らの人生を表現したような、素晴らしい店。







私が将来出すであろう、自分の花屋のイメージにぴったりなのでした。
ばっちり、脳裏にやきつけました。
ここは、雑誌などで取り上げられていません。
私の秘密の穴場☆




帰国しました


29日、朝8時、関空到着。

さすがに疲れが溜まってたのか、くたくた。

思えば、滞在中一度も体を壊さなかったのが不思議。

風邪もひかなかったし、おなかも壊さなかったし、スリにも会わなかった(笑)

もうちょっと落ち着いてから、パリ紀行のまとめを書きたいと思ってます。

取り急ぎ、無事帰国のお知らせでした。


帰国前夜


帰国前、かなり忙しく、ブログアップできませんでした・・・
楽しみにしてくだっさてるかた、ごめんなさい。
この空白の日のことは、後日書くので、また読んでください。

今、パリは夜中の2時です。
明日、6時起きなので、書くのやめようと思いましたが、
今のこの気持ちは今しかないと思い、綴ります。



来て良かった。



これが全てです。

ここでしか、感じられないもの、見えないもの、出会えない人たち、
今、私の心の中は、達成感と幸福感と寂しさで埋め尽くされています。

私はここで、たくさん泣きました。
でもその大半はうれし涙と感動の涙でした。

私は、その時々の気持ちを忘れないように心にストックしてて、
死ぬ間際、走馬灯の映像に流そうとあほな事を本気で考えてるのですが、パリでの出来事は感動だらけで、編集が間に合いそうにありません。

これからの生活の中でも、たくさん感動するでしょう。
感動は、うれしい!楽しい!きれい! だけではありません。
苦しい、さびしい、むなしい、くやしい。
これらも大切な感動だと私は思います。
悲しい後に、うれしいできごと。
だから、それぞれの感情が、引き立つ。
悲しいことは続かないし、ハッピーな出来事も続かない。
でもしんどいことの後に来る、ウルトラハッピーはやみつきになる!
だからがんばれる。

そうやって、日々の感動を、逃げずに、恐れずに、受け入れて生きて生きたい。

そんなふうに思いながら、パリの夜を終わりにしようと思います。