2010年5月13日

りっちゃん


今日、りっちゃんという、日本と南米のハーフの女の子がバイトの体験にきてました。
彼女は国籍日本人。
すごくかわいい子。
彼女はフランス語が話せるので、彼女のおかげで、私とスタッフの距離もさらに縮まり、今まで「感覚」で捕らえてた彼らとの会話がより鮮やかに感じられた。

やっぱり私も、ちゃんと話せるようになりたい!!

りっちゃんは、
「会って間が無い人にこんなこと言うのおかしいかもしれませんが、ちこさんって、パリが合いますね。将来こっちにいそう。」
と、ドキッとする発言。
さらに、
「ちこさんの作るブーケはエネルギーに溢れてて、ちこさんすごく幸せそうで、周りのスタッフとも楽しそうで、それにつられたお客さんも笑顔になるから、とてもいいですね。」
と嬉しい事言ってくれた。
っていうか、私そんなに楽しそうなんや・・・
私は褒められたからただうれしいのとは別に、その言葉がある真実を語ってると気づいてしまった。

そして続けて彼女は語る。
「レザさんも、ちこを知ってるかい?彼女はとてもいいフローリストだ。
彼女にはスピードもある。でもちこは、日本へ帰ってしまう。
日本で店をだすんだって言ってるんだ。パリじゃなく、日本で・・・って残念そうに言ってましたよ」

私は、自分の中に生まれたある想いに、戸惑っていた。

生まれたというよりも、実は自分で蓋をしていたのかな。


りっちゃんは私をたくさん助けてくれた。
今までスタッフにうまく聞けなかったこと、お客さんが何と言ってるのか、
私のこの言い方で、お客さんに伝わるか・・・など丁寧に教えてくれた。

彼女のおかげで私は自分でフランス人を接客することがなんとなく
でき始めた。
今までは、スタッフが聞いて支持を出されてたけど、自分で花の希望を聞いて、値段聞いて、色の好み聞いて、目の前で作って、満足げな笑顔見て、お会計して、見送るという、一連の流れを一人でできた。
もちろん完璧からは程遠いけど。

もっともっとフランス人を接客したい・・・
そしてもっと楽しく会話して、いっぱいの笑顔見て、
「Chicoの作るブーケは最高ね」 っていわれたい という願望が
心をしめつける。


そんな私の気持ちをまたもや膨らますできごとが。

「ちこさん、いまのご夫婦がちこさんが作ってるのを見て
“彼女はジャポネーゼかしら、独特ね!”って褒めておられました よ!!すごく素敵な褒め言葉ですね。」

みんな花が好きで、人が好きで、喜ばすことが好きで
こんな愛に溢れたこの街を、私も愛おしくてたまらない。

この旅も、もうすぐ終盤を迎える。

ここにこなければ見えなかった事、感じれなかった事、知りたかった答。

私は、どうするのかな。
自分でも楽しみだ。

そして、今日りっちゃんと出逢えたことに心から感謝。
彼女は見た感じも、ほんものの天使みたいな人。
彼女は私が知らずに聞き逃してた、いろんなメッセージを届けてくれた。
心の蓋を優しくあけてくれた。

ありがとう、りっちゃん。



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本日つくったブーケ

(ほぼ残り花で作成)







りっちゃんがええ感じにとってくれた      DSCF5393