10日間滞在していた友人が、今日日本へ帰りました。
早朝私達は、タクシーでオペラに向かいました。
そこから、空港行きシャトルバスに乗った彼女を見送る予定でした。
けど、彼女がバスに乗り込む、瞬間
「空港まで行こうか?」
とっさに出た言葉。
彼女は私の急な思いつきにうれしそうでした。
空港までは1時間以上バスに揺られます。
昨日いろいろなトラブルがあり、私は、とても心が疲れてました。
彼女は、そんな私をとても心配していました。
「連休がとれたら、3泊4日でももう一回来ようかな・・・」
そんなこと無理なのに、その気持ちがうれしい。
空港で最後のバイバイ。
このまま行ったら日本に帰れるんやな・・・
なんて情けない感情が頭をよぎりました。
今日は快晴。
パリの春の太陽はまぶしい。
これからが勝負だ。
空港からの帰りのバスに一人揺られ、私は本当の意味での「出発」を感じました。
部屋に帰り、周りをみわたす。
ほんとに一人だ。
彼女が私の為に置いていった、かぜ薬。サロンパス。飴。
彼女は、なれないパリでの生活の基盤を一緒に作ってくれました。
最初使えなくて困っていたパソコンを直してくれました。
何かあったときの日本大使館やその他の多くの情報をくれました。
壊れた電話を思いつかない方法で使えるようにしてくれました。
彼女のおかげで、安心して生活ができます。
私は、何もしてあげれなかったなあ・・・
と、ちょっと後悔。
そして、誰もいない部屋で、ぽつんと一人。
今まで忙しくて見ないようにしてた、心の隙間が現れ、一気に寂しさにのみこまれてしまいました。
家族や友人の顔が次々出てきて、わんわん泣きました。
私は、わりと自分の感情を素直に受け入れて生きているので、我慢することなく、この孤独にどっぷりはまろうと思い一時間ほど、友人にもらった手紙を何回も 読んだり、さんざん泣きました。
そしたら、普通におなかがすいてきました。
よし、大丈夫だ。
明日もがんばろう。