オートクチュール
コサージュを作って欲しい。
と、ご依頼がありました。
親戚の結婚式で、ど派手なコサージュをつけたい。
「意外性」 がキーワード。
身内の結婚式だからどんだけ派手でもオッケーらしい(笑)
ご注文を下さったのは40代女性、関西人。
すっごくオシャレなマダムです。
私はとことん考えました。
コサージュとは、一般的には造花など1りんぐらいの大きな花を
胸につけます。
しかし、このオーダーはど派手に。
問題は重さなのです。
服の生地により、薄いものだと安全ピンごとベロっとさがります。
だから造花のコサージュは軽く平らに作られてます。
プリザーブドフラワーはある程度厚み・ボリュームがあるのでベロっと
なること間違いなしなのです・・・
私は、衣装の事を細かく聞きました。
服を買ったときについてる、予備生地アンドボタンまで借りました(笑)
衣装にどのように固定するか。
一休さんレベルのとんちを働かせ、思いつきました!!
デザインが決まったら、仕入れです。
衣装はシルバーグレーのワンピースに、濃紺のジャケットを羽織るらしいです。
紫をテーマに材料を探します。
そして制作に入ります。
パーツを作ります。
紡いでいきます。
イメージを見るため、友人に頼んで合わさせてもらいました。
おおお~!めっちゃいい☆☆☆
実際の人間につけると、本当にかっこよくて自分で言うのもなんですが
最高の仕上がりでした。
私が考えた秘策は
『 コサージュの概念を捨てること 』 でした。
それでは完成をご覧下さい!
セットした時、久々にゾクゾクしました。
そして、ご本人に手渡ししてきました。
予想外のデザインに、驚かれ「すっごくいい」
と大満足していただきました。
ちなみに、一番上の一番大きい濃いバラは、取り外し可能にして
他の衣装でも使えるようにしました。
オシャレな彼女はきっといろいろと考えて使ってくれるはず♪
モデルをしてくれた友人が一言。
「こんなにかっこいいのに、見るのが結婚式に来る人だけって
もったいないなあ・・・もっといっぱいの人に見せたいなあ。」
私:「そやなあ、芸能人とかに作ってつけてほしいなあ(笑)。
例えば、う~んと・・・」
友人:「杉本彩とか?」
私:「あああーーーめっちゃ似合いそう!!」
友人:「だめもとで手紙出してみたら?
ファンレターみたいにして透明の封筒に写真見えるように
入れたらええやん。」
と、私と違って相当勉強できる友人がおかしなことを大真面目に
言うので、出してみようかと半分本気で考えている今日この頃(笑)