さて、
実は私、この旅行をはさんで引越しがありました。
イタリアでは、全速力でぶっ飛ばしてたので、言うまでも無くぐてんぐてん。
一日たっぷり休んで、荷物の整理したりボーっとしてました。
時はさかのぼり
約一年前?(多分)
私は日本でたまたまつけてたテレビで、ピアノデュオをする兄弟を観ました。
彼らは『レ・フレール』といいます。
一台のグランドピアノを二人で弾くという独自のパフォーマンスが魅力。
かっこいい!!
私は釘づけでした。
めちゃくちゃ楽しそう。
ああ~いいなあ。いつか生で聴きたい。
私は忘れないようにメモしました。
そして時は流れ、そんな事すっかり忘れてました。
そしてパリ滞在の今日、知人からあるコンサートに誘われました。
えーーーーーーーーーーー!!!
そうです。
『レ・フレール』 です。
こんなことってあるの?!
信じられない!!
しかもタダ(笑)
私の頭はでは、メリーゴーランドが回り、だいぶイッてたと思います。
そしてそして、いよいよ始まります。
近いっっ。
おおーーーほんものや・・・
と、小学生レベルに驚いたり(笑)
軽快なリズムで彼らの音楽が響きます。
体の毛穴がぞわぞわして、彼らの奏でる神秘的な音が私の中に入ってくる。
めちゃくちゃ気持ちいい。
心のごちそうだ。
「ブラボー!」
お客さんのフランス人が叫ぶ。
もっと言って~!っと同じ日本人として思った(笑)
最後に彼らは「桜」という曲を弾きました。
そのあまりにピュアで美しい音色に涙があふれます。
その音は、彼らの人生全てです。
ああ、いい体験ができた。
そして私は 「手」 について思いました。
手は、すごい。
ピアノを弾く手。
料理を作る手。
手紙を書く手。
絵を描く手。
頭をなでる手。
痛いところを押さえる手。
好きな人とつなぐ手。
涙をぬぐう手。
そして私はその手で花を束ねる。
体の部分で手は心と一番直結している。
最近の悲しいニュース。
自分の子供を虐待する手。
同じ手なのに。
心ひとつで、本来優しく在るべき手が、凶器になる。
命さえ奪う。
どうか、世界のお母さんの手が、優しい手でありますように
と、願わずにはいられません。
レ・フレール
http://www.mcjp.fr/francais/spectacles-concerts/les-freres-133/les-freres