店長の余計なはからいで、最も恐れていた“百貨店の制服”を着用するはめになってしまいました。
おまけに、自慢の茶髪も黒髪にするという約束までさせられました。
お先真っ暗・・・
翌日、じんましんが出そうなぐらい拒絶反応を起こしながら、泣く泣くダサい百貨店の制服に袖を通しました。
髪も日本人形も顔負けの真っ黒。
私は学生時代本当にいろんな髪の色を楽しんでました。
赤・オレンジ。極めつけ水色にまで。
こんなん私じゃない!
けど、周りは新鮮だったようで、全く嬉しくありませんが、なかなかの好評でした。
制服生活二日目。
ここであきらめる川端千華子ではありません。
私が次に目をつけた、自己表現法は
ズバリ、髪型なのでした。
時代錯誤のリーゼントです。
黒髪と言えばリーゼントに尽きるでしょう。
ショートボブの長さをヘアピンを駆使し、昭和のヤンキーも顔負けの
完成度の高いリーゼント。
百貨店をテーマに連想ゲームをしても一生たどり着かない「リーゼント」
「百貨店」 と 「リーゼント」
異色のハーモニーを奏でました。
しかも私は“教養用品課”。
世間知らずのがきんちょだった私は、ここで人生というものを思い知りました。
ザ・強制退店。
つづく