小さなおきゃくさま
店舗を持って、初めて迎える母の日。
花屋が年間最も忙しい時期。
Hanairoもおかげさまで、大忙し。
ブログ更新する間もない!
母の日終わってからにしよう、と思ってましたが
どうしてもどうしても書きたいことが。
小さな少年の愛のお話。
昨日、初めてお店に来てくれた、小さな男の子とお母さん。
その男の子は、店に入るなり、私の作った花や空間が気に入ったようで
「お母さん、かわいいねぇ、すっごくきれいだねぇ」
と、とても感動してくれていました。
そして、男の子は
「500円だと、買えないですか?」
と、私に聞いてきた。
店の商品で一番安いもので1200円。
でも、以前何かの時のために買ってあった小さい器があったので、
「これだったら、500円でできるよ。」
というと、
「がんばってお金貯めて、買いに来ます!」
と、目をキラキラさせて帰っていった。
そして今日、その男の子とお母さんが、再度来てくれた。
「500円貯めたので、作ってください!!」
彼が、一日でどんな想いで500円を貯めたんだろう・・・
お母さんの肩たたきをしたのかな。
お風呂掃除をしたのかな。
「お母さん、何色がいい?」
「お母さんはピンクがいいな」
大好きなお母さんの為に貯めた500円。
「じゃあ、ピンク色で作るからちょっと待っててね。」
私は作業場に入りました。
すると、
「いいなー、見たいなー。」
と、遠慮がちに小声で言ってるのが可愛いくて
「こっち来ていいよ。」
と、いうと
「ありがとうございます!!」
と横に来た。
「お姉ちゃんと一緒に作る?」
というと、
「はい!!」
とおおはしゃぎ。
簡単な部分をやってもらいました。
私が花を挿すたび
「わぁぁぁ! かわいい~。」
と、感激してくれます。
習いたいとまで言ってました(笑)
小2だそうです。
できあがったら、
「ありがとうございます」
と、律儀にお礼を言い、ポシェットからお財布をだして、
全財産の500円を払ってくれました。
小さな手に握られた500円。
なんて価値のある500円。
こんな小さな子供からお金を受け取るのは、少し抵抗ありましたが、
もらう事が、礼儀だと思いました。
彼が買った小さなアレンジの中の大きな愛、お母さんはどれほど嬉しかったことでしょう。
親子は仲良く満面の笑みで帰っていきました。
そして私は、その男の子から愛のおすそ分けをもらい、
幸せな気持ちで満たされました。
Hanairoの最年少のかわいいお客様。
また来てね。