創世記 第一話
やっと、この分野にたどり着きました。
ずっと語りたかった内容です。
今日は、今年3月3日の店創りに至るまでの、私の長い計画のはじめの事、私の花歴史が生まれるきっかけとなった初期の話を書いてみたいと思います。
私が花の仕事に出会ったのは、案外遅いんです。
今から7年前の25歳。
どうして花の仕事に決めたの?
と、いう質問をよくされるんですが、残念ながらドラマチックな理由ではありません。
ここにたどりついた経緯は次の通りです。
物心ついた時から、色が大好きでした。
自分の創った想像の世界が好きでした。
幼少時代も、人と群れずに一人遊びや創作遊びばかりしてました。
まわりの同級生と全く価値観が合わず、アイドルやテレビに興味がなかった私は、冬の花壇の石をひっくりかえし、冬眠している団子虫の観察したり、露草(青い草花)の色素を絞って和紙を染めたり、どの雲に座ろうかと真剣に考えたり・・・
小2にしてはずいぶんシブい遊びをしてました。
中学、高校も学校の成績は中の下。
勉強はだいっきらい。
学校もだいっきらい。
唯一、音楽と美術だけ通知簿は10。
そんな私に高校の時、担任でもない英語の先生が
「この短大、いいんじゃない?」
と、ある短大のパンフレットをくれました。
美術系の短大でした。
その先生は私が美術が得意なのを知っていたのです。
19歳
記憶をたどると、それがスタートだったように思います。
その短大での生活は、今までの学校嫌いを覆す、まさにパラダイス。
やっと自分の生きる場所、呼吸のできる場所が見つかった・・・
油絵を専攻していたにもかかわらず、卒展ではダンボールで家を作り、
卒展後、皆が大切に作品を持って帰るなか、私のハウスは扉から出すことができず、解体。
何日かしてから、担任の先生に職員室に呼ばれ、いつも怒られてたので
びくびくして行ったら
「校長からお言葉を預かっています。
“ どうか、自由に生きてください ” 」
と言われ、ずっこけました。
そんなパラダイス生活も終わり、
進路は・・・
当時、私は付き合っていた人と結婚するつもりでした。
だから、仕事の事は真剣に考えず、バイトで結婚資金を貯めようとしてました。
学生時代から某スーパーの野菜売り場で働いていたので、その流れで
野菜専門店でバイトをしてました。
これといったやりがいもなく、本当に毎日ぼーっと生きてました。
せっかく短大で美術科の教員免許もとったのに、何してるんやろう・・・
21歳
そんなある日、小さな転機。
進物用のメロンにリボンをかけてました。
くるっとしてキュッ。
くるっとしてキュッ。
その感覚の心地よさに、魂と体が反応。
何これ楽しい!
私は誰より、リボン結びが上手な事に気づきました。
あーーーー
もっともっと結びたい!
キュッとしたい!!
私はどうすればもっと結べるか考えました。
閃いた☆
百貨店で働けば、たくさんプレゼント用があるから包装して、たらふくリボンが結べる!
思いついたらいてもたってもいられない性質なので、さっそくタウンページで最寄り駅沿線上の百貨店の番号を調べ電話。
(ちなみに私は求人雑誌ではなくこの先もタウンページで職場を探すのです。百発百中)
たまたまお歳暮シーズンで短期バイトを募集していたらしく、面接に滑り込めました(笑)
短期募集にもかかわらず強引に長期希望と言い、
見事に私はある部署に配属されました。
つづく