2010年10月15日

あるおばあさんとの出会い


今日、私は銀行に用事があって近くのコンビニに車を止め、歩いてました。
そしたら、一人のおばあさんがフェンスに手をかけてじっとしてました。
背中が曲がってて、杖を持ってたので、しんどくなって休憩かなと思い
私は通り過ぎたのですが、何か気になり声をかけました。

「おばあちゃん、大丈夫?」

何も言わないので、

「どこ行くの?一緒にいきましょか?」

そしたら、
「お願いできますか?」
と小さな声でおばあちゃんは言いました。

そこはゆるい坂になっていて、その上のコンビニに行こうとしてたけど、
なかなか登れない様子でした。
私は手をつないで、ゆっくり歩きました。
自宅からバスでこの付近まで来たそうです。

この人、帰りはどうするんやろう・・・
こんなちょっとずつしか歩けないのに、またこの坂を歩いてバス停まで行くのかな?
「おばあちゃん、帰りもバス?」

「しんどいから、タクシー乗ろうかな・・・」

私は、怪しまれるかなと思いつつ、
「良かったら、私の車でおうちまで送りましょうか?」
と聞いたら、嬉しそうな顔をした。

ぱっと銀行に行って来るから、ここで待っててと言い
私はダッシュで銀行に行き戻って来ました。

住所を聞くと、そんなに遠くではない。
おばあちゃんを載せて車を出しました。

車の中で、おばあちゃんの家族の話などしました。

私の車は、カーナビがないので、おばあちゃんがよく行くスーパーまで
行って、道行く人に聞きながら行きました。

着いたところは、なんと私が毎朝散歩してるコースのすぐ近くでした。
車をとめたら、おばあちゃんは財布からお金を出そうとしたので、
「おばあちゃん、いらんよ!」
と阻止したら、
「こんなに親切にしてもらってんから」
とぐいぐい渡そうとしてきた。
「出来る事させてもらっただけやからね、いらんよ」
と、断固拒否したら、
おばあちゃん、泣きそうな声で

「神様が、引き合わせてくださった。
こんなにやさしくしてくれはる人がいるんやね、ありがたいことや。」

と言ってくれました。

私は、自分の祖父・祖母にとてもかわいがられて育ちました。
そのせいか、世界のじいちゃん・ばあちゃんが好きです。
今は祖母一人しか生きてませんが、足が不自由になってしまいました。
だから、高齢者の歩行がどれだけ大変かがよくわかります。
何かしたい、助けてあげたい、と常日頃考えていて、
道を歩いてる老人を勝手に心配したりしてました。

だから、今日のことは私としても嬉しかった。

「せめて、名前と電話番号書いて。」
と言われ、
「じゃあ、おばあちゃんのも教えて、私この辺よく散歩してるから
今度遊びに行きます」
と連絡先を交換。

すごい偶然にも私のおばあちゃんと同じ、“フミ子”(字も一緒)だった。

おばあちゃんが家の方に歩いて行くのを見送って、私も帰りました。


おばあちゃんの笑顔でとても幸せな気持ちになりました。


今度お茶菓子もって遊びに行こうと思います♪