ライ・レ・ローズ
久々にゆっくりお出かけしました。
目的地は、パリ郊外のヴァル=ド=マルヌ県にある、世界最大級のバラ園がある
『L’hay – les – rosees』 というところ。
住所と知人がくれた、わかりにくい地図という、情報だけで
極度の方向音痴がバスで一人旅。
けど、パリでしばらく暮らしてると、肝が据わってきたのか、なんとかなる精神であまり怖くはありません。
ドキドキバスに乗ります。
運転手さんに事前に行き先伝えたから、ちゃんと降りるところで合図してくれました。
もらった地図がさっぱりわからなかったので、私は5人ぐらいのフランス人をハシゴして聞いて歩きました。
よっしゃ!ついたぞ。
確かにライ・レ・ローズって書いてある。
でもそこは、建物です。
ん? この裏がバラ園か?!
みんな整理券をもらう為並んでる。
そんなに人気なのか。
これは何が何でも見なければ。
1時間以上待ちます。しかし、列はなかなか進まない。
しかも整理券をもらった人が、待合みたいなとこで待ってる。
モニターに番号が出た人から進む。
変なの。
そして、他の人がパスポートを持ってる。
何?パスポートいるん???
バラ園はそこまで守られるものなのか、さすがフランス。
でも前の人が、ややこしい感じでもめてる。
ええーーー、私そんなフランス語で質問攻めされても絶対わからん・・・
そして、前の人は、なにやら資料のプリント見せたりしてる。
さすがに、オロオロしてきた。
ついに私の番!!!
「ボンジュール、私バラ園みたいんです。チケット一枚下さい。」
受付の人、ポカン顔。
そうか、資料いるんか。
とりあえず地図しか持ってないから見せる。
さらにポカン顔。
そして、なんやわからんフランス語で、ここじゃないみたいなこと言われた。
私も、何かおかしいと思い始めてたので、そそくさと退散した。
そして、外に出て、もう一回建物の名前を見る。
ライ・レ・ローズの前に単語が。
辞書を出して調べて、愕然。
市役所って・・・
すべてのつじつまがあうやん。
自分のアホさかげんにびっくりしました。
さて、ほんもののバラ園にやっとつきました。
苦労してきただけあり、その感動は大きい。
ちなみに、市役所の向かいでした・・・
それでは、川端千華子の
バラ写真展をご覧下さい☆
まだ時期が早く、あまり咲いてませんでした。
青空とのコントラストが泣けるくらいきれいでした。
バラ園を楽しんだ後、広すぎる公園で、落ち着くピンポイントを探し、
ベンチに座る。
目の前をフランス人の男の子が通る。
“あ、この人、私と繋がる”
とっさに思いました。
でも彼はさっと通り過ぎていなくなりました。
確かに友達センサーが反応したのに。
私は自然に溶け込むように寝そべった。
風が、日差しが、土のにおいが、心地いい。
ごろごろしていると、数十メートル離れた
ところで、私と全く同じようにしている彼を
発見。
かばんを枕に、起きたり寝たり。
あ、間違いないな。
私はいつの間にか、寝てました。
起きてあたりを見渡したら、彼の姿はありません。
そして私はまた歩き始めました。
遠めに赤いつつじの花が咲き誇っているのが見えたので、
近くに行こうと、向かっていたら、驚いたことに彼も同じ方向に歩いている。
彼は、違う方向から歩いて来たけど、目指してたのがつつじだったようで
私達はつつじの前でばったり重なり会いました。
自然に、すごくきれいねと会話が始まり、私達は友達になりました。
彼は全く英語ができなかったけど、辞書を使い、何とかフランス語でやりとりをしました。
彼は、庭園の設計・デザインの勉強をしていると言いました。
その後、一緒にもう一度バラ園を見に行き、楽しい時間を過ごしました。
「私がパリに来たとき、また会おうね。」 と さよなら。
こうやって、フランス