珍・ハプニング
この花屋で早くも11日目。
空がとっても綺麗。
今日も良い日でありますように・・・
と、最高の朝を向かえ、いつも通り仕事をしていた。
店の地下は資材置き場。
古い螺旋階段を降りていく。
「Chico !!」
地下からジャーミンが呼ぶ。
「Oui, aller !」 (はいはい、行くわ~)
私は、螺旋階段を降りる。
☆☆☆☆☆☆
頭に激痛が走る。
なんのこっちゃわからず、もがく私。
いきなり、でっかい板が頭を直撃。
どっから振ってきたのか・・・? 天罰?!
ドリフのコントででっかいタライが落ちて来るのと同じ絵を想像してください。
「いっっっったーーーーー」
「Chico!! Ca va?????? 」 (大丈夫?!)
「あかん、痛いよーー」
日本でおばあちゃんとかがやってくれる
『痛いの痛いの飛んで行け』
の、フランスバージョンなのか、
私の、打ったところに、何発も投げキッスを送ってくれるジャーミン。
もがき苦しむ日本人に投げキッスを送るフランス人。
この痛い時にこっけいすぎる。
まことに残念ながら、投げキッスで痛みが取れるわけがない・・・
少し落ち着いて、痛みがおさまった。
そしたら、ジャーミンが
「Chico! Come on!!」
と言うので、外に出たら、彼は猛ダッシュで向かいのバーに走って行った。
わけわからん・・・あっけにとられて仕事に戻ってたら、
彼は、両手いっぱいに氷を持って帰って来た。
ああ、氷をもらいに行ってくれたんや。
優しい!!!
ほんとは、もう痛みは引いてた。
けど、こんだけしてくれたのに、その行為は無駄にするまい。
しかし・・・!!
彼が用意してくれた袋は、あまりにもサイズが大きく
私は、まるで
『間抜けな日本人代表』
といわんばかりに
ぼーっと立ちひたすら
頭を冷やす。
そう、もう痛くない頭を冷やし続けたのでした。
帰り道。
しましま模様の夕暮れ。
今日も楽しかったな。
明日もハッピーでありますように・・・